VRHMDと嗅覚ディスプレイによるクロスモーダル知覚によって，コオロギを食べているのにエビを食べているように感じることで昆虫食の抵抗感を軽減させる作品．
食糧問題の解決策として「昆虫食」が期待されている．しかし，昆虫食を食生活に取り入れたくとも昆虫食に対して抵抗感がある人は一定数いる．昆虫食（今回の対象であるコオロギ）の特徴である食感の良さを保持しながら，抵抗感の原因である匂いや味を取り除いた食体験を経験することで昆虫食に対する抵抗感が軽減するのではないかと考えた．本作品では，昆虫食に対する抵抗感を和らげるために，HMDと匂いデバイスによって体験者に視嗅覚の代替情報を与え，クロスモーダル知覚によって体験者が知覚する味覚を変化させた．
Entomophagy is expected to be a solution to the Food Crisis. However, a certain number of people are resistant to eating insects, even if they want to incorporate insect food into their diets. I thought that the experience of eating insects without smell and taste, which are the causes of resistance while retaining the excellent texture characteristic of insect food, would reduce the resistance to insect food. In this work, in order to alleviate the resistance to eating insects, we use an HMD and an odor device to provide the user with substitute information for the sense of sight and smell and experience a change in the sense of taste by cross-modal perception.
実際にはコオロギを食べているが，体験者にはエビの3DCGとエビの香りが提示されているため，エビを食べていると錯覚してしまう．視覚と嗅覚によるクロスモーダル知覚を応用して高次認知を変化させる例として東京大学「メディア情報論」などの授業で取り上げられている．
https://www.youtube.com/watch?v=0dmR2VROt9Y
虫物の多い料理店(2017) | IVRC History Archive
『虫物の多い料理店』エビなの？コオロギなの？いったいどっちなの！？ | 昆虫食のTAKEO｜通販、実店舗、製造、養殖、研究
書類審査時に提出した企画書